[活躍するロボジョvol.18]自動化する理由をしっかりと聞く/IDECファクトリーソリューションズ 赤塚七海さん
案件は常に5~6件ほど
同社は協働ロボットの情報を発信するウェブサイト「協働ロボット.com」を運営する他、ウェブセミナーや対面型のセミナーを積極的に開催している。
ウェブサイトやセミナー経由で引き合いや問い合わせが来た新規顧客に対し、赤塚さんら営業1グループのメンバーが窓口としてフォローする。顧客の業種やエリアはさまざまで、「常に5~6件ほどの案件を抱えています」と赤塚さんは言う。
同社の営業スタイルは、顧客の要望に応じてサービスを提供する「プル型」がメイン。そのため、顧客の興味を引くコンテンツをいかに増やすかが重要で、顧客と直接的に接する営業部門とコンテンツを企画するマーケティング部門が緊密に連携する必要がある。これに対し、マーケティング・DX(デジタルトランスフォーメーション)推進部の佐野真侑美さんは「赤塚が営業とマーケティングの橋渡し役をしてくれるからこそ、部署間の連携がうまく取れる」と述べる。
ブログを8回にわたって掲載
赤塚さんは外資系企業から転職し、知り合いのつてをたどって2021年1月にIDECファクトリーソリューションズに入社した。
前職はロボット業界でも、ましてや営業職でもなかった。異業種・異職種からの「越境転職」だったが、「人とコミュニケーションを取るのが好きなので、伸び伸びと仕事ができていると思います。文系出身でロボットとはこれまで縁がありませんでしたが、入社してから『意外と機械やロボットが好きなんだな』ということが分かりました」と語る。
最初のうちは商談の内容についていけないこともあったが、社内の先輩やエンジニアから教えてもらったり、インターネットで調べたりしてロボットの専門知識を少しずつ身に付けた。
また、協働ロボット.comの一つのコンテンツとして「協働ロボット新人営業・奮闘記」と題したブログを8回にわたって掲載。自身の業務経験で学んだ内容をブログという形でアウトプットし、知識の定着につなげた。
「最近はお客さまの話の内容が理解できるようになり、技術チームと一緒に『こういう提案ができるのではないか』と検討する機会も増えました。もっと経験を積んで技術的な知識を身に付け、お客さまから頼られる営業になりたいです」と赤塚さんは意気込む。
赤塚さんは米国のシアトルに留学した経験があり、英語が堪能だ。そのため、通常の営業の業務に加え、現在は同社が販売代理店を務める海外の周辺機器メーカーとのやり取りも一部担当している。「海外メーカーからじかに仕入れた情報も自分の知識として蓄積し、今後の営業に生かしたいです」と語る。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)