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2023.12.15

イベント

[2023国際ロボット展リポートvol.7]次世代ロボット発売、メイン展示は具体性増す/安川電機

国際ロボット展(iREX)の会場でひときわ多くの注目を集めたのが、ロボットメーカー大手の安川電機だ。iREXの主役の1社と言える大規模なブースで、広大なスペースを使って変種変量ラインでの生産を実演した。いよいよ販売を開始した次世代ロボット「モートマンネクスト」などの新製品も展示した。

ボトルネック工程があれば応援に向かう

メイン展示ではロボットによる変種変量生産と自律的な工程変更を披露した

 安川電機が展示したアプリケーション(ロボットの活用方法)は多岐にわたり、全体として「前回の2022年展の展示から正統進化した」との印象だ。

 特にメイン展示は、組み立て作業の現場をイメージしたより具体的な展示へと進化しており、デモンストレーションの度に多くの来場者が人垣を作った。
 メイン組セル、サブ組セル、カバー組セル、検査セルの4つのセルからなり、自律走行型搬送ロボット(AMR)が基盤を模した部品や組み立てた製品を運搬する。組み立てセルにはAMRに搭載され移動できるロボットが3台ずつ配置されるが、ボトルネックになるセルがあると自律的に応援に赴く。この時、教示などのために人が介在しないことがポイントだ。

自律性を持つ「モートマンネクスト」発売

自律性を持つ次世代ロボット「モートマンネクスト」が注目を集めた(写真は参考出展の7軸タイプ)

 「MOTOMAN NEXT(モートマンネクスト)」は、会期初日に記者発表し販売を開始した新製品。22年展にも参考出品し注目されていたが、いよいよ発売となった。

 作業内容の指示をすれば、ロボット自身が周りの環境に適応しながら判断する自律性を持つ。

記者発表会で「モートマンネクスト」を発表した岡久学ロボット事業部長

 岡久学ロボット事業部長は「一度の作業指示で作業を完結させることを目指した」と話す。
 同社ブースでは、トレー上に不規則に載った食器や残り物を認識し、残り物と食器を分けて処理するアプリケーションを展示。トレー上の配置に応じて経路を自動生成する様子が見られた。

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