学生など若年層向けの検定やロボットセンター委員会を新設/日本ロボットシステムインテグレータ協会
中小企業の支援機関向けに手引きを作成
SIer協会は総会で、昨年度の事業報告や今年度の事業計画の承認などを行った。
昨年度は、経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、地方公共団体などの委託事業を複数実施。
経済産業省の事業では「ロボット導入支援の手引き」を作成した。これは各地域の中小企業支援機関向けの冊子で、企業から自動化に関する相談があった場合に支援アドバイザーが活用するための手引きだ。ロボットや製造業に関する基礎知識の有無を問わず活用できる。
併せて、事前にヒアリングすべき項目をまとめたチェックリストも作成した。
手引きやチェックリストは印刷した冊子の配布もするが、同協会のウェブサイトからダウンロードもできる。
SI検定4級を新設
今年度の新たな取り組みとしては、ロボットのシステムインテグレーション(SI)の能力を証明する「SI検定」に4級を新設する。
1~3級はロボットSIに関わる技術者の能力を証明するものだが、4級は高校生などの若年層をターゲットとする。SI検定を通し、ロボットやSIへの関心を高めてもらうことが主な狙いだ。
同時にSI検定を厚生労働省が認定する検定へと昇格させるための活動にも注力する。
その他、ロボットセンター委員会も今年度から新設する。ロボットセンターを保有する企業が所属する委員会で、共通課題を検討し、協会が推奨する安全特別教育の方法を取りまとめる。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)