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2024.06.20

[直前特集RTJ2024 vol.1] 最先端の自動化技術が集結! 開催規模は今年度最大級

7月4日~6日の3日間、愛知県常滑市のAichi Sky Expo(アイチ・スカイ・エキスポ、愛知県国際展示場)で「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン、RTJ)2024」が開催される。今年度に開かれるロボット・自動化専門展としては国内最大規模となる見通しだ。製造業などが集積する国内最大のロボット需要地で開かれるだけに、現場ですぐに役立つ実用的な自動化技術が活発に提案されそうだ。

出展者数や小間数は2割増

入場行列ができた前回の「RTJ2022」

 RTJはロボットダイジェストを運営するニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、樋口八郎社長)が主催する展示会だ。西暦奇数年に開催するメカトロテックジャパン(MECT)と同様に、愛知県機械工具商業協同組合(理事長・水谷隆彦ミズタニ機販社長)が共催者として名を連ねる。RTJは今回が2度目の開催で、出展社・団体数は前回展比で20.8%増の244社・団体、小間数は同20.4%増の1320小間(5月20日時点)と、大幅に規模を拡大した。来場者数は前回展が4万1880人だったが、今回展では4万5000人を目標として掲げる。

 中部圏には自動車をはじめとする製造業が集積し、ロボットや自動化機器が最も多く使われる地域だ。RTJは「ロボットが使われる現場に最も近い展示会」といえ、各社の提案も実践的・実用的なものが多くなりそうだ。産業用ロボットやその他各種自動化機器、周辺機器などのメーカーに加え、商社やシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)も出展する。各社多様なアプローチで中部市場の需要を掘り起こす。

会場からあふれるほどの聴講者が集まった前回展のステージイベント

 会場内には各社の展示ブースだけでなく、主催者企画の「産業用ロボット体験ゾーン」が設置され、さまざまなロボットの操作体験が可能だ。
 
 メインステージでは初日に、安川電機の岡久学上席執行役員ロボット事業部長が「安川電機が考える未来工場 ~進化する姿~」、Mujin(ムジン、東京都江東区)の滝野一征最高経営責任者(CEO)が「ソフトウェア次第で自動化設備能力が数倍変わる時代到来 知能統合プラットフォームが実現した次世代DX工場/倉庫」をテーマにそれぞれ基調講演をする。
 2日目以降も愛知県によるシンポジウムや日本ロボットシステムインテグレータ協会(会長・久保田和雄三明機工社長)によるイベント、航空機メーカーの米国ボーイングや、次世代ロボットエンジニア支援機構による特別セミナーなどを予定する。

 各社の実際の展示や会場内で開かれるイベントの模様は、ロボットダイジェストの特設ページ「会場速報」でも紹介予定だ。会期中に会場から最新情報をお届けする。

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