生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2024.10.17

連載

[SI基礎講座vol.16] 保有してほしい能力④

ロボットのシステムインテグレーション(SI)に関する基礎知識を紹介する本連載企画。今回は、ロボットを導入する企業の担当者・生産技術者や、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)に「保有してほしい能力」の4回目。今回は保有してほしい能力の3つ目の「周囲を説得し、動かしていく技術、視点」について解説していく。

〔今回の講師:中小機構 経営支援アドバイザー 加藤栄作先生〕


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【今回のポイント!】
〇憶測ではなくデータに基づいて物事を言う
〇部分最適ではなく、全体最適を考える
〇ヒアリングは「要求を聞く」のではなく「要求を引き出す」

データがなければ誰も動かせない

周囲を説得し、動かしていく技術、視点①(SI基礎講座、スライド資料より)

 皆さんに保有していただきたい能力の3つ目の「周囲を説得し、動かしていく技術、視点」に入っていきましょう。
 資料にはいろいろと書いてありますが、現状をデータとしてしっかり把握し、その事実のデータに基づいて話をすることが基本になります。
 ちゃんとしたデータがなければ、誰も動かせません。憶測ではなく、きちんとデータを分析して物事を言うことが重要です。

データで会話する(SI基礎講座、スライド資料より)

 ある企業の事例では、ベテラン社員に手順を変えてもらう際に、動画を使って説明しました。動画もデータの一種ですね。比較動画で、手順を変えた方が手際よく作業できることを示しました。
 データを示すことでお互い感情的にならず、手順を変えてもらうことができたそうです。

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