中国の自動化提案は先進国に負けてない?!/第16回中国国際工作機械展覧会(1/3)
世界4大工作機械見本市の一つ
“地産地消”が進む海外メーカー
会場内では、日本や欧州などの海外メーカーを中心に、複数工程を1台で自動化するロボット提案が目立った。
工作機械の世界的なメーカーのDMG森精機は、回転する刃物を当てて加工材料を削るマシニングセンタ(MC)と呼ばれるタイプの金属加工機にロボットシステムを組み合わせて提案した。
ロボットシステム「MATRIS(マトリス)」は、垂直多関節ロボットを中心に「運搬」「ストック」「計測」など用途ごとのユニットを組み合わせて構成する。ユニット単位で管理や移動ができるためレイアウトの変更が簡単で、各ユニットとロボットの動作を入力するティーチングを一括でできる。
今回展示したロボットシステムは同社の中国法人が構築した。さらに加工機「CMX1100」は天津市にある同社の工場で製造したもの。
2007年から中国法人に就く担当者は「中国国内では、この3年ほどで急速に自動化への関心が高まった。現段階では関心は高いが自動化設備をまだ導入していない顧客が多く、導入が簡単で複数の工程を担えるロボットシステムを提案している。中国政府は25年を目標に製造設備の内需比率を高めている。中国国内で製造すると補助金が付きやすいなど、反応は一段と良くなる」と話す。