[特集FOOMA JAPAN]速報リポート! 今年のFOOMAはロボットだらけ【前編】
存在感を増す産業用ロボットの展示
今年は東京オリンピックの影響で東京ビッグサイトの東ホールが使えないため、西ホールと新設の南ホールでFOOMA JAPANは開催されている。会期2日目の現時点では初日の来場者数はまだ発表されていないが、例年よりも会場が小さい分面積当たりの来場者数は多い印象で、会場は活気に包まれた。
FOOMA JAPANでは年々産業用ロボットの存在感が高まっており、今回展では前回展よりもさらに産業用ロボットの展示が目立った。
今回のFOOMA特集では、安川電機、デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、杉戸克彦会長)、オムロン、ストーブリの4つのロボットメーカーの展示内容を事前に紹介した。各社の力のこもった展示に多くの来場者が注目した。
自社の強みを生かす産ロボメーカーの展示
事前に取り上げた4社の他にもロボットメーカーは出展し、食品産業向けにロボットシステム盛んに提案した。各メーカーの担当者とも「食品向けの需要が増えている」と口をそろえる。
ファナックは、6kg可搬のスカラロボット「SR-6iA」を使って粉ミルク缶の搬送を実演した。粉ミルクの缶は重量が2.2kgあり、見た目の印象よりも重い。この缶を搬送し、その速さをアピールした。
その他、3次元ビジョンセンサー「3DV/600」を使ったロボットシステムも披露。箱の中に雑然と置かれた複数種類の食品をビジョンセンサーで自動認識し、吸盤で吸い着けて持ち上げるばら積みピッキングを提案した。ビジョンセンサーでは対象物の形状や種類は認識せず、画像解析で吸い着けやすい面を見つけるだけなので、事前に製品形状を登録する必要がなく、認識までの時間も短い。