[特集 国際ロボット展vol.8]18日からいよいよ開催、会場で見るべき展示はこれだ!【その1】
「人と機械の協調」を提案
オムロン(小間番号=B-24)は、「制御進化(インテグレート)」「知能化(インテリジェント)」「人と機械の新しい協調(インタラクティブ)」の3つの“i”を通して製造現場を革新するコンセプト「i-Automation!(アイオートメーション)」を掲げる。国際ロボット展では同コンセプトを具現化し、「人と機械が互いに補完し協調し合い、柔軟性と生産性を両立させた製造現場」を提案する。
具体的には、ロボットだけでなく画像処理システムや安全機器などの周辺機器の制御を1台に統合できるコントローラーを展示。ロボットと周辺機器は同期させやすく、シミュレーションやモノのインターネット(IoT)にも対応。システム全体を「見える化」でき、ロボットの導入から保全までを大幅に効率化できるとアピールする。
工場自動化(FA)の技術を応用した卓球ロボット「フォルフェウス」の最新版や、無人搬送車(AGV)の新製品、AGVの上に協働ロボットを搭載したシステムなども展示する。
自社工場で培ったノウハウ生かす
認証機器とともにシステムでアピール
デンマークに本社を置くユニバーサルロボット(UR、小間番号=W2-02、東京都港区、山根剛日本支社長)は、ブース内を「組立・実装ゾーン」「梱包ゾーン」「マシンテンディングゾーン」「日本発UR+(プラス)製品ゾーン」に分けてシステムを展示、動作実演をする。
工作機械などの機械とロボットを組み合わせるマシンテンディングゾーンでは、ロボットを固定して使うだけでなく、AGVに協働ロボットを搭載したシステムも披露する。日本発UR+製品ゾーンでは、キヤノンの画像処理ソフトウエアやシナノケンシ(長野県上田市、金子元昭社長)の電動3爪ロボットハンドなど、URによる認証を取得した周辺機器とUR製協働ロボットの組み合わせを提案する。
ヒト型ロボット10周年の特別企画
システム構築を担うSIerも出展
「SIerゾーン」の設置も今回展の大きな特徴の一つ。ロボットシステムの構築を担うSIerはロボット産業にとって不可欠な存在だが、SIerに焦点を当てたゾーンが作られるのは今回が初めて。
大阪府泉大津市のSIer、HCI(奥山剛旭社長)は、三菱電機(S1-03)とSIerゾーン内の自社ブース(A-01)の2カ所に、自社が構築したロボットシステムなどを展示する。
目玉の一つは「多芯ワイヤーハーネス自動製造ロボット・検査AIシステム」。前回の2017年展でも同様のシステムを展示したが、センシングの方式を変えるなどして2分5秒かかった工程を50秒に短縮した。検査につかう人工知能(AI)は自社で開発した。