セミナーで自社製品のメリット紹介/ベッコフオートメーション
基調講演やテーマ別の自社製品の紹介、パネルディスカッションで構成され、参加者は興味のあるテーマを選定し事前登録をしたうえでセミナーを聴講した。ベッコフの製品ユーザーなど、延べ1583人が視聴した。
セミナーは対話形式で、単に映像を視聴するだけではなく、チャットで自由に質問もできた。川野社長は「昔からの顧客にも見てもらえたし、中にはマニアックな質問もあった」と満足げに話す。
基調講演「統合開発環境を実現する次世代ロボットコントローラ RC9」では、ロボットメーカーのデンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)FA・ロボット事業部技術部の澤田洋祐製品企画室長を招き、ベッコフの川野社長の司会進行の下でデンソーウェーブの新型ロボットコントローラー「RC9」の開発秘話などを紹介した。
従来のロボットコントローラーとは異なり、RC9にはベッコフ製の産業用パソコン(IPC)を採用したのが最大の特徴だ。汎用性が高いベッコフ製のIPCを採用したことで得られる「選択性(ベッコフの多種多様なIPCの中から選べる)」「オープン性」「拡張性」などのメリットを、澤田室長は従来のロボットコントローラーと比較しながら解説した。
製品紹介では、ベッコフのIPCやリアルタイム制御ソフトウエア「TwinCAT(ツインキャット)」、トヨタ自動車が全面採用したことでも知られる自社開発の通信規格「EtherCAT(イーサキャット)」、新開発のリニア搬送システム「X Planar(プラナー)」など、多種多様な製品群の特徴やメリットをテーマごとに分けて詳しく紹介した。
パネルディスカッションではベッコフの川野社長の司会の下、デンソーウェーブの澤田室長や、オープンな産業用通信規格「OPC UA」の普及促進を目指すOPC財団のステファン・ホッペ代表理事、ドイツ機械工学産業協会(VDMA)のアンドレアス・ファース氏の4人が、OPC UAの最新動向などを議論した。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)