本気で協働ロボ用ハンドの世界シェアトップへ/シュンク・ジャパン
ドイツのロボットハンドメーカー、シュンクは協働ロボット向けの提案を強化する。日本法人のシュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)が出展した昨年12月の「2019国際ロボット展」(iREX2019)では、展示した製品の大半が協働ロボット向けハンドだった。小間内には複数社の協働ロボットを設置し、新製品や人気製品を実演した。
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ドイツのロボットハンドメーカー、シュンクは協働ロボット向けの提案を強化する。日本法人のシュンク・ジャパン(東京都品川区、谷本昌信社長)が出展した昨年12月の「2019国際ロボット展」(iREX2019)では、展示した製品の大半が協働ロボット向けハンドだった。小間内には複数社の協働ロボットを設置し、新製品や人気製品を実演した。
アウトソーシングテクノロジー(東京都千代田区、茂手木雅樹社長)は、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)事業を担う関西開発センターを立ち上げ、人材派遣に次ぐ経営の柱として確立すべく事業拡大に力を入れる。同社ではロボットを使った自動化システムに加え、より上位のシステムを含めた生産管理システム全体の開発も請け負う。工場を持たないファブレスSIerで、人材派遣で培った人材や技術力を活用し、独自路線を歩む。足元では食品工場や中小規模の各種加工会社からの引き合いが多く、受注に対応するため2021年には今の2倍超となる35人程度まで陣容を拡大する考えだ。そのためにも、今いる若手社員の育成に力を入れる。
今回紹介するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)は、2019年にSIer業界に参入したアウトソーシングテクノロジー(東京都千代田区、茂手木雅樹社長)だ。同社は大手人材派遣業のアウトソーシングのグループ企業で、技術系人材の派遣を手掛ける。エンジニアを労働力として派遣する従来のビジネスモデルに加え、技術的な困りごとの解決を請け負うビジネスモデルを確立するのが参入の狙い。同社内では人材派遣ではなく業務請負に力を入れる部署が複数あるが、プロダクトソリューション部の関西開発センターでは、自動化システムの構築を請け負うことで顧客の人手不足解決を図る。SIer事業の立ち上げを主導した関西開発センターの新佳久センター長に、事業の現在地とビジョンを聞いた。
物流向けの自動化システムを販売するオカムラは2月4日、米国マサチューセッツ州に本社を置くライトハンドロボティクス製のロボットシステム「RightPick2(ライトピック2)」を国内発売すると発表した。2月中に販売を開始する。ライトピック2は物流施設内での商品の取り出し作業(ピッキング)用のロボット。「ピースピッキング」と呼ばれる、箱単位ではない商品単体のピッキングに向く。人工知能(AI)技術の一種である機械学習機能を備え、作業の経験を重ねるほど対象物の把持がうまくなる。取扱商品の画像や形状、重さなどのデータを登録しなくてもピッキングができ、基本的な機械学習は済んだ状態で出荷するためすぐに使える。最大可搬質量は2kg。2月19日から21日までの3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2020」に出展し、同製品を国内で初披露する。
ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の業界団体であるFA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は1月30日、名古屋市中区で「SIer’s Day(エスアイアーズデー)in なごや だがね」を開催した。153人が参加し、会場は盛り上がった。
近年、ロボットの性能向上が目覚ましい。それに伴い、ロボットに動作を教える教示作業も難しくなる。またロボットの適用範囲の拡大により、現場の担当者がロボットを教示できない事例も増えている。そんな時代にこそ、「ロボットの教示作業を簡単にする技術が必要」と前田雄介准教授は研究に取り組む。
デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)とドイツのベッコフオートメーション(ベッコフ)が新方式のロボットコントローラーを共同提案する。名称は「RC9」。デンソーウェーブが開発した制御ソフトウエアをベッコフの産業用パソコン(IPC)にインストールして使用する。
日本ロボット工業会(会長・橋本康彦川崎重工業取締役)は1月23日、2019年10~12月期の会員企業による産業用ロボットの受注・生産・出荷実績を発表した。受注額は1641億円で前年同期比0.3%減、受注台数は4万8257台で同5.8%増となった。受注額は5四半期連続で前年同期比減が続いており、直前の19年7~9月期比でも減少となった。出荷額は1605億円で前年同期比11.5%減。用途別出荷額を見ると、溶接が36.0%減で全体を押し下げたが、機械加工、組み立て、クリーンルーム向けは増加した。特に機械加工は輸出が大幅に伸びたこともあり、全体で39.4%増となった。これまで堅調だった国内向け出荷だが、今期は6.0%減の475億円と5四半期ぶりに前年同期比で減少した。同工業会は「昨年10月の消費税増税が需要を下押しした可能性もある」との見解を示した。
プレス加工で異彩を放つサイベックコーポレーション(長野県塩尻市、平林巧造社長)が減速機市場に本格参入する。歯形形状で特許を持つ独自のサイクロイド減速機で、ロボット市場の開拓に乗り出す。「現在の産業用ロボットほど高い位置決め精度が必要ない用途向けの、安価なロボットの需要が今後間違いなく増える。ロボットの本体価格を半額にするには、わが社の減速機が必須」と意気込む。
ニコンのインテリジェント・アクチュエーター・ユニット「C3 eMotion(シースリーエモーション)」は、モーターや減速機といったアクチュエーターの構成要素を一体化した新製品。ロボットの関節に使うことで、軸数やアーム長など設計の自由度が向上するという。核となる技術は、位置検出センサーの役割を果たすエンコーダー。そして、このエンコーダーはニコンの強み、得意製品でもある。エンコーダーの事業は、ニコンにとっても今後重要性を増すという。それはなぜか。