産業ロボット向けも拡充 アルミ構造材のSUS【後編】
「CRXシリーズ」の専用台車に
――ロボット向け以外の製品との違いはどんなところ?
アルミフレームは一般的に、大きな力がかかると、ぶれてぐらつくことがあります。これを防ぐために、ZFではジョイント(接合)部分を差し込み式にしました。熱による伸縮を利用する焼きばめという技術を使い、ジョイントパーツの片方を熱し、もう片方を逆に冷やして各パーツをはめ込みます。アルミ素材は熱膨張係数が鉄の3倍もあり、こうすることでぐらつきを抑えています。ジョイントパーツを差し込んだ上で、最終的にはネジで固定します。しかもフレームは押し出し成型したもので、複数形材の組み合わせではありません。