[SIerを訪ねてvol.20]AI×ハード技術で人手の「オキカエ」提案/ASTINA
中小企業でも手が届く
儀間社長はもともと、鉄鋼メーカーの設備設計担当やコミュニケーションロボットのハード部門の開発責任者などの経歴を持つ、ハードの設計に強みを持つ技術者だ。「他分野の設計で培ったノウハウを応用し、単軸ロボットなども駆使しながら生産性の高いシステムを構築するのが得意」という。
一方、AI機能も含めたソフトの開発を主導するのが、共同創業者の白田竜二執行役員だ。白田執行役員は画像認識ソフトやIoT機器の開発で豊富な経験を持つ。
ハード技術とAIを含めたソフト技術の両方を自社で保有するため、AI機能付きのロボットシステムを低コスト・短納期で提供できる。レンズなどは購買品だが、ビジョンセンサーなどの周辺機器も自社で開発する。
「主なターゲットは中小企業。AIを駆使した自動化システムは通常かなり高額で、大規模な投資ができる大企業でなければ導入が難しいが、わが社のシステムなら中小企業でも手が届く」と儀間社長は話す。