98年、パワーモーラは大きな転換点を迎えた。大規模な物流を扱う米国郵便公社(USPS)の物流工場で郵便物の仕分け作業に標準採用された。トラブルの原因が容易にわかることや作業者に対しての安全性が評価された。
これをきっかけに2000年以降のネット通販普及の波に乗り、世界各地でネット通販の物流業界を中心に売り上げを伸ばした。米国に続いて欧州で実績を重ねた後、中国などのアジア圏にも着実に導入事例を増やした。普及をさらに拡大するため、各種モジュール(自在に組み替えられるユニット)をそろえて2016年に発売したのがid-パックだ。