[ロボットが活躍する現場vol.32]状態にばらつきのあるエアコン室外機を自動分解/パナソニックエコテクノロジー関東(1/3)
自動分解で循環経済へ
同社はパナソニックホールディングスと金属メーカーの三菱マテリアルの合弁会社で、システム開発にはこれら2社も関わっている。
開発を主導したのはパナソニックホールディングスのマニュファクチャリングイノベーション本部。同本部マニュファクチャリングソリューションセンターの阿部成孝主幹技師は「部品のリサイクル率を高めるためには、分解時に異物を混入させない、部品を傷つけないなど丁寧な作業が必要。そのうえで処理量を上げようとするとこれまでは人海戦術しかなかったが、働き手は簡単に集まらない。そこで自動化システムを導入し、丁寧かつ効率的な分解の実現に取り組んだ」と話す。
全国の使用済みのエアコンの回収率は40%未満と、4品目のうち最も低い。小林社長は「今後回収率が高まれば作業量は増加する。そこで自動分解システムを導入することで、処理能力の向上を図った」と語る。