[進化する物流vol.4]最先端が一堂に、国際物流総合展リポート【その1】
東京では4年ぶりの開催
総合的な能力を訴求/オークラ輸送機
今回展では大手メーカーを中心に、物流の複数工程をまとめて自動化提案する展示が目立った。
マテリアルハンドリング(マテハン)機器の国内大手、オークラ輸送機(兵庫県加古川市、大庫良一社長)もその1社。「歩かない。持たない。探さない。~Smart Picking & Palletizing(スマートピッキング&パレタイジング)~」をテーマに出展した。
まず棚搬送型の自動搬送ロボット(AGV)を使い、人が荷物のピッキングして配送用の箱に移し替える。その配送ボックスをコンベヤーで搬送して、カートラックにロボットが積み込む。積み込みが終わると、今回展で発表したカートラックけん引型AGV「OKURUN(オークラン)」が、かご台車を動かす。これらを統合制御する展示を披露した。
大庫大輔専務取締役は「コンベヤーや自動倉庫が提案の中心だったが、5年ほど前から、前後工程も含めた自動化システムを求められるようになった。多様な提案の幅やシステムインテグレーションの能力だけでなく、大規模になりやすい物流装置の施工能力も要る。そういった全体の構成能力を訴求したい」と狙いを話す。