コンテナ荷降ろしロボットの運用評価を開始/XYZ Robotics、帝国倉庫
6人必要だった作業が2人に
現場ですぐに使える
ロッキーに組み込まれているロボットはファナック製で、本体重量の軽さと各軸の長さがこのシステムに最適だったためこの機種を採用した。今回は荷降ろしだけだが、箱の積み込みにも使える。今回導入した機種は1時間に400箱の荷降ろしができるシングルアームのタイプだが、ロボットアームが2本の「RockyDual(ロッキーデュアル)」もラインアップする。
搭載する真空グリッパーは新開発で、下段の箱を取る時は一般的な真空グリッパーと同様に、箱の上面を吸いつけて持ち上げる。
上段に積まれた箱を取るときは、垂直の手前面を吸着して箱を引き出す。重量のある箱では横から吸着するだけではしっかりと保持できないため、箱を引き出す際に吸着面を後退させると箱の下に支持機構がせり出す構造で、下側からも箱を支える。
今回の運用評価では1箱ずつ荷降ろしするが、箱のサイズや重量次第では2個ずつ扱うこともできる。
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運用評価は5月まで。ロッキーの導入に関心のある企業は、問い合わせフォームなどからXYZロボティクスに連絡すればこの現場を見学可能だ。実機の稼働を見てもらうことで販売拡大を図る。
またロッキーに関心がある企業は物流機能の強化を検討しているため、帝国倉庫が提供するさまざまな倉庫サービスも併せて紹介する。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)
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