生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2024.06.27

[直前特集RTJ2024 vol.6]自動化領域の拡大へ/システムインテグレーター、商社(1/3)

ロボットテクノロジージャパン(RTJ)2024にはロボットや周辺機器メーカーだけでなく、システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)も多数出展する。人件費の高騰や人手不足から自動化ニーズが高まる中、SIerは導入しやすいシステムの設計力やより高度な動作を実現する技術に磨きをかける。また商社は人工知能(AI)をはじめとした最新技術を展示するのに加え、自社オリジナルの自動化パッケージも開発し、ユーザーの多様化するニーズに応える。

従来難しかった作業も

Mujinは通い箱の搬送工程の自動化を実現する

 ロボットコントローラ-や自動化機器などを手掛けるMujin(ムジン、東京都江東区、滝野一征最高経営責任者<CEO>、E-2)は、「通い箱デパレタイズ/パレタイズロボット」と無人搬送車(AGV)を組み合わせ、工場の搬送工程の自動化を提案する。

 生産現場では形状やサイズなどの異なるさまざまな通い箱があり、積み付けパターンも複雑で自動化が難しい。同社はティーチング(教示)作業が不要な知能ロボットで通い箱の混載を自動化する他、同社のAGVとの連携で積み付け前後の搬送工程も効率化する。

タマディックは協働ロボットと3次元測定機で独自の位置補正技術をアピール

 タマディック(東京都新宿区、森実敏彦社長、E-51)は、独自に開発したロボットの位置補正技術をアピールする。ブースには協働ロボットと3次元測定機を組み合わせたデモシステムを置く。3次元測定機で得た点群データを基に、ロボットの動作に位置補正をかけられるため、高精度な動作制御の要求を満たせるという。

 同社は1959年の設立以来、自動車や航空宇宙などの分野で「生産技術力」と「設備設計力」を培ってきた。これらをSIer事業でも生かし、現場の課題解決に貢献する。

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