[気鋭のロボット研究者 vol.22]バリ取りに力制御を【前編】/岐阜大学 伊藤和晃准教授
岐阜大学の伊藤和晃准教授は、ロボットや位置決め装置などの動きを制御する「モーションコントロール」の研究に取り組む。「熟練作業者の匠の技をロボットで再現したい」と意気込む。その一環で、これまで人手作業に依存していたバリ取りの自動化を目指し、力制御の技術を生かしたバリ取りロボットシステムを開発した。
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岐阜大学の伊藤和晃准教授は、ロボットや位置決め装置などの動きを制御する「モーションコントロール」の研究に取り組む。「熟練作業者の匠の技をロボットで再現したい」と意気込む。その一環で、これまで人手作業に依存していたバリ取りの自動化を目指し、力制御の技術を生かしたバリ取りロボットシステムを開発した。
射出成形機用の取り出しロボットを開発、製造、販売するスター精機(愛知県大口町)は12月16日、同日付で塩谷陽一(しおたに・よういち)副社長が社長に就任したと発表した。塩谷新社長は1984年に射出成形金型を開発、製造、販売する国盛化学(愛知県小牧市)に入社。96年取締役、2014年社長。1999年に自動車業界向けのロボットシステムを得意とするシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のスターテクノ(愛知県岩倉市)の取締役、2015年社長。これらはいずれも国盛化学グループの企業で、スター精機の社長に就任後も国盛化学とスターテクノの社長業を兼任する。
セーラー万年筆は12月13日、3月29日付で町克哉(まち・かつや)専務取締役が社長に昇格すると発表した。町新社長は1982年明治学院大学文学部卒。同年セーラー万年筆入社。96年文具事業部中四国支店支店長、98年管理部経理担当課長、2000年ロボット機器事業部経理課長、12年ロボット機器事業部営業部長兼総務部長、14年取締役兼上級執行役員ロボット機器事業部長、16年から現職。
「日本法人の売上高を2021年比で2倍に」――。ドイツに本社を置く樹脂部品メーカー、イグスの日本法人(東京都墨田区)の社長に今年10月に就任した吉田剛氏はそう意気込む。日本市場で高いシェアを持つケーブル保護管だけではなく、可動ケーブルやベアリング、直動製品などの拡販もさらに強化し、売上高アップを狙う考えだ。
搬送ロボットメーカーの匠(福岡市中央区、後藤元晴社長)は12月15日、可搬質量1tタイプの無人搬送車(AGV)「低床型1tAGV」の販売と導入支援、保守サポートを開始した。従来の建設現場では1tクラスの資材を運ぶ際、ハンドリフトなどの荷役機器を用いていた。その作業を低床型1tAGVに置き換えることで、現場の負担を軽減できる。前後左右や斜めなどあらゆる方向に走行でき、その場で旋回もできるため、現場のレイアウトに応じて効率的な移動が可能。
慶応義塾大学発のベンチャー企業モーションリブ(川崎市幸区、溝口貴弘最高経営責任者)は12月16日、同社製のICチップ「AbcCore(コア)」を使った遠隔操作システム「UR-URバイラテラル装置」などの各種デモシステムの販売を開始した。UR-URバイラテラル装置は、UR製のロボット「UR3e」2台とAbcコアを用いた装置。Abcコアは力加減や触覚をデジタルデータに変換して、ネットワーク機器に伝送する。
物流企業の流通サービス(埼玉県草加市、神田隆社長)は12月16日、物流向けの自動化システムを開発、販売する椿本マシナリー(大阪市西区、藤井幸博社長)と共同で、物流ラボ「KISAI BASE(キサイベース)」を開設したと発表した。開設場所は、流通サービスの騎西物流センター(埼玉県加須市)内。
スターライト工業(大阪市旭区、西郷隆晄社長)は今年10月、歯車や機構部品に樹脂を採用した遊星歯車減速機「S-Bear(エスベア)DD」を、研究開発のパートナー向けに試験的に発売した。金属製の既存製品に比べ、軽量でさびず、潤滑油やシール(密封部品)が不要なのが特徴。今後、試験販売を通じてパートナーとともに完成度を高め、一般販売を目指す。最終的には産業用ロボットの要素部品として採用を狙う。市販の減速機と同サイズに設計したため、パートナーは単純に置き換えるだけで性能評価に取り組める。
釣り針や浮き、重りなどと、これらをまとめた「仕掛け」と呼ばれる釣り具のメーカー・ハヤブサ(兵庫県三木市、歯朶〈しだ〉由美社長)がロボット倉庫を導入した最新の物流センターを稼働した。総投資額は23億円で、保管量は倍増、出庫に必要な時間は3分の1に短縮。昼夜二交代制の24時間稼働で対応したピッキング作業が、通常の8時間勤務でこなせるようになったという。ロボットが活躍する現場を早速見てみよう。
ロボット業界で活躍する女性にスポットを当てた連載「活躍するロボジョ」も10回目を迎えた。今回は、CKDで電動アクチュエーターを設計する浅井香澄さんを紹介する。ロボットアームの先端に搭載する電動アクチュエーター・グリッパー・タイプ(電動グリッパー)「FFLDシリーズ」などの設計補助を担当した。現在は設計の主担当を任され、製品化に向けて奮闘している。製品を完成させるには、社内のさまざまな関係者との連携が欠かせず、「相手の立場に立ち、専門用語をかみ砕いて説明するなど、思いやりを大切にしたい」と話す。