[ロボットが活躍する現場vol.13]立ち食いそば屋でロボットが麺をゆでる
今回は、駅構内の立ち食いそば屋で活躍するロボットシステムを紹介する。狭いキッチン内で協働ロボットがそばをゆで、人が盛り付ける。人のすぐ横で使える協働ロボットのならではの使い方だ。「オペレーションをあまり変えず、駅併設の飲食店として最も古い業態の駅そばを変革できた」とJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)の柴田裕社長社長は語る。
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今回は、駅構内の立ち食いそば屋で活躍するロボットシステムを紹介する。狭いキッチン内で協働ロボットがそばをゆで、人が盛り付ける。人のすぐ横で使える協働ロボットのならではの使い方だ。「オペレーションをあまり変えず、駅併設の飲食店として最も古い業態の駅そばを変革できた」とJR東日本スタートアップ(東京都新宿区)の柴田裕社長社長は語る。
安川電機は4月7日、多用途向けロボット「GPシリーズ」のラインアップに可搬質量300kg、アームの長さが3220mmの「MOTOMAN(モートマン)-GP300R」を追加した。床より高い水平面に設置する「棚置き型」と呼ばれるタイプで、設置面より低い範囲で広くアームが動く。自動車ボディーなどをハンドリングするのに適する。床に置くタイプのロボットと組み合わせれば高密度なロボット配置が可能で、よりコンパクトな組み立てラインを実現できる。
第5世代移動通信規格(5G)技術を用いて、敷地内や建物内でネットワークを構築するローカル5G。これを工場に導入し、産業用ロボットを動かしたらどうなる? どんな影響があるのか? そんな実証実験を九州工業大学などが共同で実施した。今後日本は、世界で初めて「人口減少」と「長寿命化」を同時に迎える。実験を統括した九州工業大学大学院の西田健准教授は「高付加価値の労働に労働力を集中させるには低付加価値の労働こそ5Gで自動化すべき」と語る。
3月下旬に第5世代移動通信規格(5G)の商用サービスが国内で始まった。従来よりも高速で通信できるだけでなく、多数同時接続や超低遅延などの特徴を持つ。特定の敷地や建物内でスポット的に「ローカル5G」と呼ばれる環境を構築することもでき、製造業での活用も期待される。ロボットや工場自動化(ファクトリーオートメーション=FA)機器のメーカーも、5Gの活用による差別化を模索する。製造業では5Gはどのように使えるのか、モノのインターネット(IoT)提案やデジタル技術の活用に力を入れるABBに話を聞いた。
7月に愛知県でロボット・自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)2020」の開催を予定していたニュースダイジェスト社は4月8日、開催中止を発表した。政府が新型コロナウイルスの感染症拡大に関する緊急事態宣言を4月7日に発令したことを受け、出展者や来場者、その他関係者などの健康や安全を鑑み、中止を判断した。次回は「ロボットテクノロジージャパン2022」として、2022年7月上旬に開催予定。詳細は決定し次第、公式ウェブサイトで発表する。中止が決まった2020年展は182社・団体、888小間(3月13日時点)の規模で、開催されれば今年度最大級のロボット・自動化専門展となる見通しだった。
最近は深刻な人手不足を背景に、産業用ロボットの活躍の場が急速に広がっている。だが、ロボットをさまざまな場面で使うには、単にプログラミングされた動作を正確にこなすことだけではなく、環境の変化に柔軟に対応できるような適応性も求められる。小林祐一准教授は、センシング技術や制御技術などを生かしてロボットの適応性を高める研究に注力する。前編では、あいまいな自然言語を協働ロボットに認識させる研究を取り上げる。
ヤマハ発動機と、自動運転システムを開発するティアフォー(東京都文京区、武田一哉社長)は3月27日、工場などで使う自動搬送機器やサービスを開発、販売する合弁会社eve autonomy(イヴオートノミー、静岡県袋井市)を設立し、4月から稼働すると発表した。ヤマハ発動機先進技術本部研究開発統括部の米光正典LSM開発部長が出向し、最高経営責任者(CEO)に就く。車体を開発するヤマハ発動機の技術と、ティアフォーの自動運転システム「Autoware(オートウエア)」の技術を活用し、導入しやすい自動搬送システムを開発する。自動搬送システムを定額で利用でき、初期費用を抑えられるサブスクリプション型のサービスの提供も目指す。
工作機械や産業用ロボット関連の機器を開発、製造するコスメック(神戸市西区、白川務社長)は2019年10月に第2工場をしゅん工し、20年3月に本格稼働させた。生産体制の合理化を進め、現在までに部品生産能力は3割向上した。本社工場に集中していた部品加工を分散させ、本社工場は少量多品種、第2工場は量産加工に特化させた。第2工場には本社工場にあった加工設備約40台を移設した。
FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会、会長・久保田和雄三明機工社長)は5月16日、広島市中区の中国経済産業局広島合同庁舎で「2019 Spring SIer's Day(スプリング・エスアイアーズ・デイ) in ひろしま」を開催する。ロボットのシステム構築を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の人材確保などをテーマに掲げ、SIerの他、人工知能(AI)のソフトウエアメーカーなどが自社の取り組みについて講演する。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と、繊維機械などを製造する津田駒工業は今年2月、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の自動積層に対応する小型ロボットタイプの「CFRP曲面積層機」を開発したと発表した。津田駒工業が開発した小型の積層ヘッドをアーム型ロボットに搭載することで、アームが製品の形状に追従し、曲面のある複雑形状でも自動で積層できる。CFRPは一般にシート状の材料を積層して作るが、曲面のある部品を作る場合、人の手作業が必要だった。同機を使えば人手は不要で、航空機の胴体や翼など、曲面が多い部品の生産性を高められる。また、適用部品の拡大により、航空機などの軽量化にも貢献する。日本製の設備でこうした積層方法を採用したのは同機種が初という。津田駒工業は、航空機産業を中心に拡販を図り、初号機を川崎重工業に納入する予定だ。また将来は自動車産業への展開も狙う。