ロボットの導入・運用をより簡単に、都内で複数の展示会が開催
空圧機器メーカーのシステム提案
ジャパン・ロボット・ウィークと同期間に東京ビッグサイトの東2~3ホールで開催された油圧・空気圧・水圧関連の展示会「IFPEX(イフペックス)2024」でも、ロボット関連の提案が多く見られた。特に空圧機器メーカーは、自社で開発した高性能のロボットハンドを組み込んだシステム提案に力を入れた。
SMCは、省人化のために協働ロボットのさらなる活用を訴求した。ブースに複数の協働ロボットシステムを配置し、同社が開発するグリッパーや空圧コンプレッサーを組み合わせた。そのうちの一つは、グリッパーがワークをつかんだ際に測長もでき、その長さに応じてワークを置く場所を変えるシステムだ。
マーケティング部販売促進課の谷尾和彦課長代理は「協働ロボットは可搬質量がそこまで大きくないため、小型で軽量が特徴のわが社のグリッパーとは相性が良い。協働ロボットに適した小型の空圧コンプレッサーも開発しており、省人化に向け協働ロボットの活用をサポートしたい」と意気込む。
日本ピスコ(長野県岡谷市、河西利行社長)は、段ボール箱の組み立てからワーク投入、段ボール箱にふたをする封かん、パレタイズ(積み付け)までの一連の流れを自動化するロボットシステムを展示した。
システムにはロボット2台や封かん機に加え、同社で設計開発したロボットハンドを組み込んだ。「これまでユーザーの要望に応じたハンドの設計サービスはしてきたが、今後はロボットシステム全体の提案も強化する」と営業推進部営業推進課の尾島進課長は語る。
(ロボットダイジェスト編集部 曽根勇也、西塚将喜、水野敦志)
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