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2020.10.06

ファナック創業者、稲葉清右衛門氏が死去

 ファナックの創業者で名誉会長だった稲葉清右衛門(いなば・せいうえもん)氏が10月2日、老衰のため死去した。95歳。通夜や葬儀は近親者のみで執り行った。後日、会社主催の「お別れの会」を執り行う予定だが、詳細は未定。

 1946年東京帝国大学(現東京大学)第二工学部精密工学科卒業。同年富士通信機製造(現富士通)入社。72年富士通ファナック(現ファナック)専務、75年社長、95年会長、2000年相談役名誉会長、05年名誉会長。工学博士。81年紫綬褒章、85年ルクセンブルククロン・ド・シェーヌ勲章、89年ルクセンブルク勲二等メリット章、90年藍綬褒章、95年勲二等瑞宝章受章。

 稲葉善治会長は「名誉会長の意思を引き継ぎ、さらにファナックを発展させ、世界の製造業の発展に貢献するべく、全力を尽くす覚悟」とのコメントを発表した。
 山口賢治社長は「意思を今後も継承し、ファナックグループ全社員が“one FANUC(ワンファナック)”のもと、不断の技術革新により、世界中の工場になくてはならない価値を提供し、ステークホルダーの皆さまから信頼される企業であるよう努力してまいる所存」とのコメントを発表した。

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