最大500kmの遠隔地からロボットを操作、実証試験に成功/リモートロボティクス
川崎重工業とソニーグループが共同設立した企業リモートロボティクス(東京都港区、田中宏和社長)は2月7日、ロボットの遠隔操作の実証試験を2件実施し、どちらも成功したと発表した。
1件目は、川崎重工グループのアーステクニカ(東京都千代田区、西昌彦社長)の千葉県八千代工場のロボットを、都内のリモートロボティクス本社や兵庫県の川崎重工明石工場から操作した。
公衆回線を通じて、ロボットに大型金属部品の研削・研磨の作業範囲などを指示し、その通りに作業を遂行できた。
2件目は、兵庫県の川崎重工播磨工場に設置されたリサイクル用ビン選別システムを、作業者が公衆回線を通じて都内の自宅などから操作した。
ビンが搬送されるコンベヤー上のカメラの画像をもとに、作業者がロボットに指示を出し、ピッキング作業を実施。問題なく作業ができることを確認した。