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2018.11.01

[特別企画:これなら簡単“パッケージシステム”]多品種変量の自動化はロボットで/三和ロボティクス「NEXSRT F12」

産業用ロボットと周辺機器をあらかじめ組み合わせたパッケージシステムが注目を浴びる。1から構築するよりもシステムの立ち上げを早くでき、メリットは大きい。本企画ではロボットを使ったパッケージシステムの最新提案を紹介する。今回は三和ロボティクス(長野県飯田市、沢宏宣社長)が開発した工作機械向け自動化システム「NEXSRT(ネクサ―ト) F12」を取り上げる。

2つの機能が肝

三和ロボティクスが2017年11月に発売した「NEXSRT(ネクサート) F12」は、工作機械向けのロボットシステムだ。
 機械の前に設置し、アームを伸ばしてロボットが加工材料を着脱する。

 直径60~200mm、厚さ40~120mmまでの材料に対応できる。特に、多品種変量生産の自動化に力を発揮する。

 肝になるのは「品種登録」と「品種切り替え」の2つの機能だ。
 品種登録とは、加工材料の直径や厚さ、対応するロボットや工作機械のプログラムなど、着脱する加工材料の情報を登録すること。
 数多くの品種を登録でき、一度データを登録すればその後はデータを呼び出すだけでよいため、多品種変量生産に適する。

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