ロボットアイデア甲子園の大阪大会を開催/FA・ロボットシステムインテグレータ協会
学生がロボットの新たな活用法を提案
ロボットアイデア甲子園は学生たちがロボットを実際に見て感じた上で、産業用ロボットの新たな活用方法について考えてもらうことを趣旨とした大会で、開催は今年で3回目。10月に開催されたセミナー&見学会でロボットを活用したアイデアを募り、その中から選ばれた4校10名が泉大津商工会議所でアイデアをプレゼンした。
大阪大会の実行委員を務めるHCI(大阪府泉大津市)の奥山浩司社長は開会式で「アイデアを力いっぱい元気よく発表してほしい。大阪から全国大会優勝者を出したい」と学生に対してメッセージを寄せた。HCIと連携してロボットの活用に取り組む泉大津市の南出賢一市長は「さまざまな企業がロボットの扱いに強みを持つ人材を探している。今大会をアピールの場にしてほしい」とエールを送った。
ヘアカットロボが最優秀賞に輝く
学生たちはベッドメイキングロボや図書館での業務サポートロボ、避難誘導ロボ、回転ずしのネタ乗せロボなど多様な分野でロボットの活用方法を発表した。
ロボット関連企業の技術者や大学のロボット研究者による審査を経て、美容院でヘアカットやメイクなどを自動化するロボットを提案した太成学院大学高校の小山莉果さんが最優秀賞を受賞した。3次元CADを使った動作シミュレーションをはじめとしたプレゼンの表現力や、アイデアをビジネスとして成立させるための視点、課題を捉える力などが高く評価された。
「前回大会の出場時は準優秀賞で悔しい思いをした。その翌日から新たなアイデアの創造に取り組んだので、最優秀賞に選ばれてとてもうれしい」と小山さんは目に涙を浮かべた。