生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2023.04.27

AIと3DビジョンでAMRを誘導する技術開発/ABB

 スイスの大手ロボットメーカーABBは4月25日、自律移動型搬送ロボット(AMR)の走行ルートなどを制御する「Visual SLAM(ビジュアルスラム)」技術を開発したと発表した。
 人工知能(AI)と3次元ビジョンシステムで周囲をマッピングし、AMRの位置情報を取得する。誘導のために磁気テープや2次元バーコード(QRコード)などを設置する必要がない。また2次元スラムと比べて試運転の時間を最大で20%削減できる。2023年の第3四半期から同社の最新のAMR「AMR T702V」に、第4四半期から「AMR P604V」にビジュアルスラム技術を搭載する予定だ。
 ABBのロボティクスビジョンプレジデントのマーク・セグーラ氏は「より高い自律性と知能を備えた新しいAMRは、ダイナミックで人が多く行き交う環境でも安全に動作する。ビジュアルスラム技術は、AMRに新しいレベルのインテリジェンスを提供し、生産・流通からヘルスケアまで、ロボットアプリケーションを一変させるもの」と語る。

関連記事:米国の工場拡張に2000万ドル投資/ABB
関連記事:AMRを統合し、ブランド名を刷新/ABB
関連記事:6万7000㎡のロボット工場を上海に開設/ABB

TOP