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2023.05.24

連載

[活躍するロボジョvol.20] 要求される機能を作り続けたい/ソフィックス 田中奈津美さん

工作機械やロボットのシステム受託開発を手がけるソフィックス(横浜市港北区、直井貴史社長)は、ハードウエアを中心としたシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)とは異なり、ソフトウエア技術を中心とした「スマートSIer」を自称する。システムエンジニアの田中奈津美さんは、ロボットを利用した自動化システムで使うアプリケーション開発をはじめ、さまざまなシステム開発を担当する。「要求される機能を作り続けたい」と爽やかに話す。

このことだったか

 「男性が多い職場でも堂々と発言するし、準備を怠らず、論理的なので、一緒に働いていて安心で信頼できるエンジニアです」――。直井貴史社長の田中奈津美さんに対する評価だ。

 田中さんは現在、先端技術開発部に所属する27歳。入社してすぐに配属されたIoT画像システム開発課に昨年12月まで所属し、今年1月に現在の部署に異動した。
 入社して研修を終えた後、まず関わったのが安全監視システムのアップデート。ロボットの可動領域をカメラで監視し、安全柵なしでも稼働できるよう安全性を確保するシステムだった。
 「新人時代、厳しい先輩に指導してもらったことを覚えています。例えばプログラムの組み方で『Aというやり方ではなくBでやるべし』と言われても、その時は意味が分からなかった。でも1カ月後、『このことだったか!』と深く納得して思い至ったりして」と笑いながら振り返る。

経験不足を痛感

「中学時代から画像処理に興味がありました」

 その後、大手ロボットメーカーのシステム開発では、主にSIerがプログラムを組むためのアプリケーション開発を担当した。ゼロから立ち上げる新規のシステムだった。そのため、設計変更も当たり前のように発生し、苦労の連続だったという。
 「この仕事が難しかった。2年目の夏から3年以上取り組みましたが、難しさの原因を一言で言えば『自分の経験不足』。現場を知らない、ロボットがどう動くのかも分からない状態でしたし」
 必要だったため社内教育や研修にはなかったが、主にプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)を制御するプログラム言語のラダーも、先輩たちに助けられながらゼロから学んだという。

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