部品調達が正常化し、上半期は過去最高の業績/安川電機
同社は国際会計基準(IFRS)を採用しており、第2四半期(3月~8月)の売上高にあたる売り上げ収益は前年同期比9.7%増の2889億7800万円、営業利益は同5.8%増の330億6200万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同2.2%増の242億2800万円となり、増収増益だった。
部品調達の正常化により受注残を着実に消化し、半期単位では過去最高の業績となった。利益面では、高騰した原材料費の価格転嫁により採算性が改善した他、為替の円安がプラスに影響した。
ロボット事業単体で見ても売り上げ収益は同8.5%増の1124億円、営業利益は同19.3%増の130億円と好調だった。
今年度に入り受注状況は前年同期を割り込んでいるが、昨年度は納期の不透明感から先行発注が相次いだこともあり、需要を先食いした格好で、「想定の範囲内」(小川社長)と言う。「半導体関連の需要の低迷は織り込んでおり、想定外の波風はなかった。半導体関連は来年度以降、再び需要が立ち上がると見込んでいる。地域的には、半導体を含め全産業的に米国の市場ポテンシャルに期待している」と小川社長は話した。
(ロボットダイジェスト編集部 松川裕希)