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2024.01.23

物流倉庫の自動化ソリューションを提供する合弁会社を設立/椿本チエイン、KDDI

 椿本チエインとKDDIは1月16日、物流倉庫向けの自動化ソリューションを提供する合弁会社「Nexa Ware(ネクサウェア、東京都港区、北村隆之社長)」を設立した。出資比率は椿本チエインが51%、KDDIが49%。4月1日から事業を開始する予定だ。

 ネクサウェアは、物流倉庫向けの自動化システムの構築から、通信や情報ネットワークの構築、データに基づくコンサルティングサービス、システムの運用保守までをワンストップで提供する。また、自動化ソリューションの標準化や国内外の物流拠点の共通運用のサポート、デジタルツイン(現実空間の情報を仮想空間上に再現する技術)を活用したシミュレーションなども実施し、物流倉庫のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進や、トラック運転手の時間外労働時間の上限が規制されることで生じる「2024年問題」の解決を目指す。

 近年は電子商取引(EC)市場の拡大などを背景に物流需要が増加している。しかし、物流業界では慢性的な人手不足に加え2024年問題への対応が喫緊の課題となっており、物流倉庫の自動化ニーズが高まっている。両社はこうした背景を受け、椿本チエインのエンジニアリング力やKDDIのネットワーク技術などの強みを生かして物流倉庫のDX推進を加速させる目的で、合弁会社を設立した。

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