[SI基礎講座vol.8] 生産技術概論⑥
実際に稼働した割合が稼働率
可動率は設備の信頼性を示す
次に可動率です。これは設備の信頼性を示すもので、「機械を動かしたい時に、正常に動かせた割合」を指します。
正常であればライン稼働時間の8時間動き続ける機械が故障などで1時間半停止した場合、可動率は「(8時間-1時間)÷8時間=87.5%」になります。
導入した機械やロボットが動いてほしい時に動かなくては、生産したい数量を作れません。可動率は常に100%を目指すべきです。
可動率を上げる対策としては、予防保全がまず一つあります。故障を削減し、チョコ停も分析してなくしていく。段取り時間や、メンテナンス時間の短縮もあります。生産計画の中に、設備メンテナンスの時間を設けるべきでしょう。生産時間外にできればいいのですが、できない場合は計画的にメンテナンスの時間を組み込んでください。
稼働率は受注数量に左右されますが、可動率は製造ラインの努力で改善できます。