実機体感イベントを開催/シュナイダーエレクトリック
発熱を抑えたリニア搬送システム
イベントではオリオン機械工業の本社社屋で、シュナイダーエレクトリックのリニア搬送システム「Lexium(レクシウム)MC12マルチキャリア」やパラレルリンクロボット「Lexiumデルタロボット」を披露した。
オリオン機械工業は、2023年にシュナイダーエレクトリックのレクシウムMC12マルチキャリアを世界で初めて導入した企業の1社 。オリオン機械工業では紙製品の搬送機として利用し、工場の一部をショールームとして公開している。
イベントではキャリア(搬送物を載せるスライド台)が個別に高速で動く様子を披露した。 レクシウム MC12マルチキャリアはループ状にしたレールの上を、リニアモーターで駆動する複数のキャリアが走行する搬送システム。ベルトコンベヤーなどと違い、速度や停止位置をキャリアごとに制御できる。
食品製造現場にも対応するパラレルリンク
体験会の後半では、日本で12月23日から受注開始するLexiumデルタロボットを披露した。2軸、または3軸~5軸で高速稼働する。ロボットアームの素材には折れにくく水に強いステンレスを採用し、破損のリスクを低減。従来のカーボン製アームでは破損時に炭素繊維が飛散するリスクがあったが、素材を変えることで問題を解消した。
通常モデルの他に、本体を丸ごと洗浄できるモデルをラインアップし、食品製造現場にも対応する。2軸動作のTシリーズは最大60kg可搬、3軸から5軸動作のPシリーズは最大15kg可搬。担当者は「現実の工場設備をデジタルツイン技術で仮想空間に再現し、稼働状況を同期させることも可能」と話す。