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2022.09.26

[進化する物流vol.4]最先端が一堂に、国際物流総合展リポート【その1】

9月13日~16日の4日間、都内の東京ビッグサイトでアジア最大級の物流専門展「国際物流総合展2022」が開かれた。526社・2597小間と過去最大規模で開催され、6万人超が来場した。国際物流総合展リポートでは、会場内で特に注目を集めた展示の一部を紹介する。

東京では4年ぶりの開催

主催団体の一つである日本物流システム機器協会の下代博会長

 東京で国際物流総合展が開かれるのは4年ぶり。天候にも恵まれ、会期中は毎日1万人以上の来場者でにぎわった。同展は倉庫や物流施設の自動化に使われる物流システム機器の他、テナントを募集する物流倉庫や、物流資材、物流向けソフトウエアなどが幅広く展示される展示会だ。日本産業機械工業会や日本ロジスティクスシステム協会など7団体が合同で主催する。
 主催団体の一つである日本物流システム機器協会の下代博会長(ダイフク社長)は、「この4年間には新型コロナウイルス禍もあり、求められる物流のあり方が変化した。この期間に大きく進化したソリューションが一堂に披露されることをうれしく思う」と述べた。

総合的な能力を訴求/オークラ輸送機

オークラ輸送機は「OKURUN(オークラン)」を展示した

 今回展では大手メーカーを中心に、物流の複数工程をまとめて自動化提案する展示が目立った。
 マテリアルハンドリング(マテハン)機器の国内大手、オークラ輸送機(兵庫県加古川市、大庫良一社長)もその1社。「歩かない。持たない。探さない。~Smart Picking & Palletizing(スマートピッキング&パレタイジング)~」をテーマに出展した。

 まず棚搬送型の自動搬送ロボット(AGV)を使い、人が荷物のピッキングして配送用の箱に移し替える。その配送ボックスをコンベヤーで搬送して、カートラックにロボットが積み込む。積み込みが終わると、今回展で発表したカートラックけん引型AGV「OKURUN(オークラン)」が、かご台車を動かす。これらを統合制御する展示を披露した。
 大庫大輔専務取締役は「コンベヤーや自動倉庫が提案の中心だったが、5年ほど前から、前後工程も含めた自動化システムを求められるようになった。多様な提案の幅やシステムインテグレーションの能力だけでなく、大規模になりやすい物流装置の施工能力も要る。そういった全体の構成能力を訴求したい」と狙いを話す。

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