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2025.02.26

イベント

チトセロボの制御ソフト「クルーボ」などを表彰/機械振興協会

 機械振興協会は2月20日、第59回機械振興賞の表彰式を開催した。ロボット業界からはチトセロボティクス(東京都文京区、西田亮介社長)の「校正不要で超高精度制御を実現する産業ロボット制御ソフトの開発」が中小企業庁長官賞に選ばれた。

 同技術はロボットの動作制御ソフトウエア「クルーボ」として製品化されている。クルーボは「ビジュアルフィードバック方式」の制御ソフトで、複数のカメラで取得した情報に基づいてロボットを高精度に制御できる。
 カメラとロボット制御を組み合わせる場合、通常はそれら別々の座標系を照らし合わせて位置関係などの誤差を修正するキャリブレーションが必要になるが、クルーボはキャリブレーションせずに使える。環境や条件にもよるが、ロボットハンドを制御する場合は0.02mmの高い精度を誇る。
 西田社長(=写真左から2番目)は「技術面だけでなく、今後のビジネス展開も高く評価していただいた。受賞を励みに、アプリケーションの種類を増やすなどの技術開発と、これまで以上の市場開拓により一層注力したい」と意気込む。

 機械振興賞は機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩や発展に著しく寄与したと認められる業績に対して贈られる。

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