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2023.12.25

イベント

ロボットの内製化を提案! 4年ぶりにプライベート展示会開催/オリエンタルモーター(2/3)

他では見られない開発中の製品も展示

来場者でにぎわう会場。右側の一面が開発品コーナー

 他の展示会では見られないプライベートショーならではの展示が、「開発品」を紹介するコーナーだ。開発途中の製品を展示し、技術担当者がその横に立つ。今回は7つの開発品紹介ブースを構えた。
 担当者が開発中の製品や技術を紹介するだけでなく、顧客のニーズをヒアリングし、製品のブラッシュアップや今後の開発に生かす。

 「プライベートショーに来ていただいたのだから、パブリックな展示会には展示できない、ここでしかお見せできないものもご紹介したい。 しっかりとニーズを聞いて、貢献できる製品をお客様とともに開発していきたい」と川人社長は話す。

組み立て済みのロボットにも注目

オリムベクスタが11月に発売したスカラロボット

 同社グループ会社のオリムベクスタ(東京都台東区、木方敬社長)では、オリエンタルモーターの製品などを使った産業用ロボット「OVRシリーズ」を製造、販売している。会場でもOVRシリーズを複数台展示した。

 OVRシリーズには4軸~6軸の垂直多関節ロボットなど複数のタイプがあるが、大きな注目を集めたのが11月に発売したばかりのスカラタイプのロボットだ。
 スカラロボットの多くは、アーム先端に垂直軸を設けているため、先端が縦方向に大きい。一方OVRシリーズのスカラロボットは薄型である点が特徴だ。展示デモ機では根元側に垂直方向の動作軸を設け、垂直方向に余裕がない棚から物を取り出す動作を披露した。

 「OVRシリーズは主要部品がむき出しで、モーターなどはカタログ品を使っている。もし故障してもお客様自身ですぐに部品交換できるなど、メンテナンス性が高いのが特徴。発売したばかりのスカラロボットにも多くの問い合わせをいただいている」とオリムベクスタの木方社長は語る。

<次ページはロボットコントローラー開発者のショートインタビュー>

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