【特集】[集結! 自動化の最新提案vol.9]次世代技術、続々【後編】(1/3)
小型、高効率、高出力なアクチュエーター
このアクチュエーターを組み込んだロボットアームは、関節の精密制御や外力に対して柔軟に動き、減速機のエネルギー損失を10%に低減。繰り返し動作時の消費電力を約5分の1に削減でき、モーターのセンサー情報から負荷トルクの推定もできる。
精密位置制御、小型軽量化、省エネルギーを同時に実現できるため、今後は協働ロボットやアシストロボット、移動ロボット、産業用ロボットなどの関節部材や、電気自動車(EV)などへ幅広い展開が期待できる。
バイラテラル・ドライブ・ギヤを採用したアクチュエーターを必要に応じて複数連結してロボットアームを作れ、柔軟なシステムを構築できる。
バイラテラル・ドライブ・ギヤのより高い動力伝達効率と、従来では不可能だった減速比1000:1の実現などに向けて研究を継続。多くの企業への技術移転を通してロボットへ展開し、新規用途の開拓を推進するという。