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2019.08.09

協働ロボットでATM向けソフトウエアの動作試験を自動化/ABB

 スイスに本社を置く大手ロボットメーカーABBは7月30日、双腕型協働ロボット「YuMi(ユーミィ)」の用途に、現金自動預払機(ATM)用ソフトウエアの動作試験が加わったと発表した。
 このシステムはスイスのソフトメーカーであるアブレンティクスが導入したもので、数百時間に及ぶ動作試験を自動化し、開発の効率を大幅に改善した。ATMは通常、防犯対策のため半年ごとにソフトを更新する。その度に、各種規格への適合を確認するための反復テストが必要で、手作業による試験では人為的ミスが生じる恐れもあった。
 ユーミィはカードの挿入や暗証番号の入力、紙幣の出し入れなど、本来人が担う作業を高精度に長時間反復する。クリップで束ねられた紙幣を挿入するなど、意図的に正しくない操作をさせることも可能。夜間に自動で作業することもできる。

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