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2021.04.26

国産手術支援ロボットの遠隔操作の実証実験に成功/メディカロイドなど

 神戸大学やNTTドコモ、メディカロイド(神戸市中央区、浅野薫社長)の3者は4月16日、商用の次世代通信規格(5G)を介した国産手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)サージカルロボットシステム」の遠隔操作の実証実験を実施した。メディカロイドは川崎重工業と医療機器・試薬メーカーのシスメックスの合弁会社。同システムは、川崎重工の産業用ロボットに関する技術などを生かして開発した製品。

 実証実験は、最先端のネットワーク環境や医療機器を設置した実証実験施設「プレシジョン・テレサージェリーセンター」で行われた。同センターは、内閣府の「地方大学・地域産業創生交付金事業」として採択された神戸市の「神戸未来医療構想」の枠組みにおいて、5Gネットワークを用いた遠隔ロボット手術の実現に向けて立ち上げられた。NTTドコモによれば、商用5Gネットワークを介した手術支援ロボットの遠隔操作の実証実験は世界初という。

 ともに神戸医療産業都市(神戸市中央区)にある神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センター(ICCRC)と、統合型研究開発・創出拠点(MeDIP)の2拠点間で、遠隔操作に必要な高精細な手術映像(3次元)とロボットの制御信号をリアルタイムに伝送し、ICCRC 側の「サージョンコックピット」の操作によりMeDIP 側の「オペレーションユニット」で模擬手術を行う実証実験に成功した。

  • ICCRC 側の「サージョンコックピット」を操作する様子

  • MeDIP 側の「オペレーションユニット」で模擬手術をする様子

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