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2021.04.22

ロボ制御ソリューションで協業/ロックウェル、コマウ

 工場自動化(ファクトリオートメーション)向けシステム開発の大手、米国ロックウェル・オートメーションと、イタリアの大手ロボットメーカーのコマウは4月20日、ロボット制御ソリューションで協業すると発表した。

 具体的には、ロックウェルの設計ソフトウエア「Studio(スタジオ)5000」を使えば、ロックウェルのコントローラーで制御されるコマウのロボットアームも含めた設備全体のプログラムを作成できるようになるという。従来は、異なる複数のソフトで機械制御やロボットシステムを連携していたが、こうした手間を省ける。

 また、生産ラインなどをデジタル上で再現できるソフト「Emulate(エミュレート)3Dデジタルツインソフトウエア」を、コマウのロボットにも対応させる。機械メーカーやシステムインテグレーターの担当者は、開発や導入を効率化できる。

 さらに、両社の協業はエンドユーザーにもメリットをもたらす。エンドユーザーは、分析やデジタルツインのツールを使い、設備の性能や生産の最適化などについてより多くの情報を得られるという。

 ロックウェルのブレイク・モレット会長兼最高経営責任者(CEO)は「コマウとの協業は、プログラミングとライフサイクル管理を簡単にし、顧客に価値を提供するまでの時間を早める」と話した。

 また、コマウのパオロ・カルマッシCEOは、「コマウのロボット工学や自動化などの専門知識と、マテハンや食品、ライフサイエンスなど幅広い分野での経験を組み合わせ、顧客に価値のあるロボットソリューションを提供できる」と述べた。

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