3社連携で協働ロボ普及へ、検証施設を開所/バイナス
デモ施設とは違う
バイナスが8月2日に開所した協働ロボットセレクションセンターでは、最適な協働ロボットの選定をはじめ、周辺機器も含めた全体のシステム構想やリスクアセスメント(リスクの分析と対処)、システムの具体的な検証や実証、ロボットの操作教育などのソリューションをワンストップで提供する。
協働ロボットだけではなく、協働ロボットと組み合わせて使用する自律搬送ロボットの比較検討も可能だ。
センターは本社の第2工場内にあり、延べ床面積は380㎡。投資額は明らかにしていない。全部で5つの部屋があり、各部屋で協働ロボットや周辺機器の比較検討や、システムの具体的な検証などができる。開所日には記者会見も開き、報道陣にセンターを公開した。
22年末までに50社
立花エレテックは技術商社として幅広い顧客とつながりがあるのが強み。協働ロボットの導入を検討する顧客に対してセンターの利用を呼び掛け、さまざまな業界に普及促進を図る。FAシステム事業本部長の山口均取締役専務執行役員は「3社が協業してセンターを生かし、協働ロボット導入時の課題を一つずつ解決したい」と語る。
一方、オリックス・レンテックは16年からロボットレンタルサービス「RoboRen(ロボレン)」を提供する。現在は協働ロボットや自律搬送ロボットなど16メーカー39機種を取り扱っており、センターでシステムを検証する際にバイナスに最新の協働ロボットを貸与する役割を担う。顧客にも必要に応じて、レンタルサービスを提供する考えだ。
小林剛輝事業戦略本部副本部長は「バイナスと立花エレテックが持つ顧客基盤やノウハウにわが社のレンタルサービスも組み合わせ、協働ロボット導入のハードルを下げたい」と述べる。
(ロボットダイジェスト編集部 桑崎厚史)