AGVシステムの納入実績を発表、SLAM式は6.6%/日本産業車両協会
日本産業車両協会(会長・水野陽二郎豊田自動織機取締役副社長)は9月12日、2021年1~12月分の無人搬送車(AGV)システムの納入実績を発表した。
国内向け・輸出向けを合わせた21年のAGVシステム納入件数は対前年比87.7%の784システムとなった。納入台数は同90.5%の2613台で、システム納入件数、台数ともに2年連続の減少となった。国内向けは微減にとどまったが、新型コロナウイルス禍の影響で海外向けが大きく減少した。
車両誘導方式は、「磁気式」が84.7%と圧倒的に高い比率を占めた。今回調査から区分を細分化した自律走行方式のうち、「SLAM(スラム)式」は6.6%、「レーザー測距式」は5.7%、「定点自己位置認識式」は1.5%となった。
この統計は、AGVシステムメーカー17社への調査をまとめたもの。同協会では、9月21日刊行予定の会報誌「産業車両」で、同統計の分析記事を掲載予定。同協会の無人搬送車システム委員会の特別委員である荒木勉上智大学名誉教授が詳細を解説する。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)