「1日工場診断」を開始、3つのサービスで最適な自動化を/ロボカル(1/3)
現場の課題が明確になる新サービス
ロボカルは2021年創業のベンチャー企業だ。ロボットシステムの導入前コンサルティングに加え、提携システムインテグレーター(SIer、エスアイアー)との連携によりシステム構築やアフターサービスまでをワンストップで提供できる。
仕様書の作成支援や構想設計も提供
同サービスは、改善が必要な工程などを把握するために単独で利用することもできるが、同社の他のサービスと組み合わせても利用できる。
それが「生産技術代行サービス」だ。月額30万円(税別)でコンサルティング契約を交わし、ロボット導入に向けた要求仕様書の作成支援や構想設計などを行う。
要求仕様書の作成支援では、どういった項目が必要かといった基本的な事項から、サイクルタイムなどの数値はどの程度が妥当か、各社個別の条件をどう盛り込むかなど、手厚く支援する。SIer側に提出する要求仕様書だけでなく、現場の担当者が決裁者に提出するための稟議書類の作成もサポートする。
「ロボットシステムの導入経験がない企業は、そもそも要求仕様書の書き方が分からないことが多い。また稟議書類も、投資対効果などの数値算出の論拠があいまいでは、決裁者が判断できない。『このサービスを通してそういったノウハウを社員に学ばせたい』というニーズもある」(矢部ディレクター)。
構想設計は、他社で成功している活用事例などを参考に、最適かつ現実的なシステムを提案する。「自社で集めた事例や提携SIerの導入事例など、1500件以上のロボット設備の情報をデータベース化している。ロボットハンドなどの周辺機器の情報や、システムのサイクルタイムなども把握しており、協働ロボットに関する知見も豊富。最短3日で最適なシステムを提案できる」という。さまざまなロボットメーカーや周辺機器メーカーとも協業しており、メーカーにとらわれず最適な製品を選択できる。