メーカー純正部品をユーザーが造形!? 新サービス「デジタルソース」開始/マークフォージド
3Dプリンターメーカーの米国マークフォージドの日本法人、マークフォージド・ジャパン(東京都中央区、トーマス・パン社長)は、新サービス「デジタルソース」の本格提案を開始した。2月14日に都内で「ものづくりセミナー2024」を開き、同サービスを紹介した。
これは、3Dプリンター用の部品造形データを企業間で共有できるサービスだ。部品形状だけでなく、各種造形パラメーターもデータに含むため、マークフォージドの同じ3Dプリンターを持っていれば、共有相手が同一性能の部品を造形できる。データのアップロード者は共有相手だけでなく、造形回数なども管理でき、造形に応じて課金もできる。
例えば、ロボットハンドの一部に造形部品が使われていて、その部品の交換が必要になったとする。その場合、メーカーがアップロードしたデジタルソースのデータを使って、顧客自身が現場で交換部品を造形すれば、部品入手までのリードタイムを大幅に短縮できる。
「わが社の3Dプリンターは強度のある長繊維強化樹脂を造形でき、ロボットハンドや製造現場のジグ(補助具)の製作に使われることも多い。デジタルソースは、ロボットのシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)や、製造ラインの構築を担うラインビルダーにも適したサービス。ぜひご活用いただきたい」とトーマス・パン社長は話す。
(ロボットダイジェスト編集デスク 曽根勇也)