エプソンはさまざまなソリューションで生産現場の難題解決を共に目指す Vol.6
食品産業の自動化に向けたエプソンのソリューション
食品産業の自動化は難易度が高い。食品は形状やサイズが一定ではないものが大半だ。強い力をかけると崩れてしまうし、衛生面への配慮も必要になる。比較的食品は単価も高くないため、利益を出せるよう高い生産性も必須だ。
食品工場はパート従業員や外国人労働者に頼る現場が多く、労働集約型の産業といわれ近年は人手の確保に苦労している企業が多い。
こうしたニーズに応えるべく、エプソンでは食品産業の自動化に向けたソリューション提案に力を入れている。食品産業の自動化を推進する経済産業省の事業にも参画しているが(詳細はこちら)、その他にもさまざまなパートナー企業と共に食品産業向けにソリューションを提案している。
サンドイッチのカットと袋詰め工程の自動化
サンドイッチ袋詰め装置では、エプソンの垂直多関節ロボット(Cシリーズ)を天吊りで4台採用しており、サンドイッチのカット工程から袋詰め工程までを自動化している。エプソンのロボットは軽量、省スペースが特長。そのため、製造現場のスペースが限られている工場に多く導入され今回もその特長が生かされた実例である。
具体的にはベルトコンベヤーから流れてきた四角いサンドイッチを、1台のロボットが可動式まな板にセットする。次に2台のロボットを使い、専用ロボットハンドでサンドイッチを挟んで固定し、超音波カッターでカットして三角形にする。4台目で三角形の袋をセットし、切られたサンドイッチを袋に投入する。