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2024.09.27

イベント

ロボとAIの自律判断も! 日立が「未来の工場」見せる

日立製作所グループで最大規模のイベント「日立ソーシャルイノベーションフォーラム2024ジャパン」が9月4日と5日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開催された。製造業や物流関連では、ロボット関連技術や現実とデジタル(仮想空間)の設備が同期して連動するデジタルツイン技術、人工知能(AI)の活用などを披露した。

人の力を拡張

セミナーも多数開催した

 日立製作所は毎年、同イベントを開催しており、今年で26回目を迎えた。顧客や協力企業を招き、社会課題などの解消に向けて共に取り組む「共創」のきっかけ作りの場と位置付ける。
 グループ各社の最新技術を展示しており、今回はセミナーや展示など100以上のプログラムを用意した。

 日立製作所の小島啓二社長は基調講演で、「さまざまな業界の現場では、世界的に人手不足が進む。その対応として、人間の力をテクノロジーで拡張することで、活気に満ちた現場を実現したい」と力強く語った。

VR機器で間近に実感

来場者がVR機器を使ってデジタルツインの生産ラインを実感

 製造業向けの提案では、デジタル技術の活用や自動化技術の提案が目立った。
 その一つが「次世代ファクトリー」だ。現実の工場設備をデジタルツインで仮想空間に再現し、稼働状況を同期させる。その上で、製造実行システム(MES)や各種設備を制御するプログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC)、ロボットなどの生産設備と連携させる。

 高度に連携させることで、最適な生産計画の立案や特急案件への臨機応変な対応、生産シミュレーションを基にした異常検知や予知保全などを自動でできる。
 会場では、頭に装着する仮想現実(VR)機器を用意。来場者は同機器を通じて、仮想空間上の生産ラインを体感していた。

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