[特集FOOMA JAPAN2021 vol.5]システムに食品ならではのノウハウ、新製品3つを出展の目玉に/オーエムシー
オーエムシー(OMC、名古屋市中区、尾上稔社長)は今回のFOOMA JAPAN(国際食品工業展)2021で、ロボットを使った開袋(かいたい)機とドラム缶ハンド、一斗(と)缶吸引システムの3つの新製品を出展の目玉に据える。分解洗浄のしやすさや、異物混入リスクの低減など、食品向けシステムならではのノウハウを盛り込み、人海戦術に頼りがちだった作業の自動化を提案する。
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オーエムシー(OMC、名古屋市中区、尾上稔社長)は今回のFOOMA JAPAN(国際食品工業展)2021で、ロボットを使った開袋(かいたい)機とドラム缶ハンド、一斗(と)缶吸引システムの3つの新製品を出展の目玉に据える。分解洗浄のしやすさや、異物混入リスクの低減など、食品向けシステムならではのノウハウを盛り込み、人海戦術に頼りがちだった作業の自動化を提案する。
食品や日用品、医薬品などを包装する各種自動包装機を製造、販売する大森機械工業(埼玉県越谷市、大森利夫社長)は、包装工程全体のシステム構築も手掛ける。産業用ロボットを駆使した包装ラインの構築実績も豊富だ。R&D推進室でロボットシステムの開発を担う山中幸弘チーフは「最終工程で使われることが多かったロボットが、だんだんと前の工程で使われるようになった」と、食品業界の最近の傾向を明かす。その背景とは。
川崎重工業とソニーグループは5月21日、共同で新会社を設立すると発表した。設立時期は今夏で、出資比率は50%ずつ。資本金は1億円。新会社では、ロボット用の遠隔操作プラットフォーム事業を展開する。具体的には、専用のロボットコントローラーを使った遠隔操作システムや、作業状況のモニタリングシステム、機器の状態管理システムなどを提供。また、労働力を必要とする企業側と、労働力を提供する作業者を結び付けるため、作業者の紹介や習熟度評価なども実施予定という。
・アジア最大級の食品機械展、ついに開幕
・初日は4361人が来場! ロボットシステムなど一堂に
緊急事態宣言の解除予定日の翌日、6月1日から4日間、愛知県常滑市のアイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場)でアジア最大級の食品機械の展示会「FOOMA JAPAN(国際食品工業展)2021」が開催される。同展は今回で44回目を迎えるが、愛知県で開催するのは初めてだ。会場の全館となる約6万㎡を使用し、「発想力が食の未来を変えていく。」をテーマに食品機械の最新技術や製品、サービスを提案する。ここでは、展示会概要や展示分野、新型コロナウイルス感染症の防止対策などの情報をまとめて紹介する。
THKは5月20日、サービスロボット「SEED-Noid-Mover(シード・ノイド・ムーバー)」が、NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区、丸岡亨社長)主催の「ExTorch Open Innovation Program(エクストーチ・オープン・イノベーション・プログラム)」のパートナーに選ばれたと発表した。
デンマークの大手協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR、日本支社=東京都港区、山根剛代表)は5月18日、上位機種「eシリーズ」の「UR10e」の可搬質量を25%向上させ12.5kgに拡大したと発表した。
工作機器メーカーの共立精機(宇都宮市、岡島英昭社長)は5月19日、切削工具の刃径の測定や工具の交換、搬送を自動化したツールプリセットシステム「HP-6040V-FA」を開発したと発表した。工具の段取り替え(セッティング変更作業)の全工程を自動化できる。
川崎重工業は5月20日、関西国際空港の出発ターミナル入り口に自動PCR検査ロボットシステムを設置したと発表した。
FOOMA JAPAN(国際食品工業展)を主催する日本食品機械工業会(日食工)は、農産物や畜産物、水産物を加工し、多種多様な食品、飲料、調味料などを製造するための食品機械メーカーの団体だ。海内栄一会長は新型コロナウイルス禍中で「食品の将来像が変わりつつある」と話す。コロナ禍で2020年展が中止となったが、6月1日にアイチ・スカイ・エキスポ(愛知県国際展示場、愛知県常滑市)で開幕するFOOMA JAPAN 2021に向け「2年分の進歩が見られる。大きく変化する今だからこそ、展示会に足を運んでほしい」と意気込む