ABBとETHが産学連携を強化/ABB
スイスに本社を置くロボット大手のABBは3月22日、同じくスイスのチューリッヒ工科大学(ETH)とのロボット研究におけるパートナーシップを拡大したと発表した。
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スイスに本社を置くロボット大手のABBは3月22日、同じくスイスのチューリッヒ工科大学(ETH)とのロボット研究におけるパートナーシップを拡大したと発表した。
「ロボへの道も一歩からCase.1」は2020年8月末、ロボットの導入を検討するサンエース(岐阜県各務原市、藤田斉社長)へ訪問し、導入する目的を聞くところから始まった。もちろんロボットもまだ購入していなかった。サンエースも記者も何が起こるか分からない中、手探りで取材を進めて約7カ月。昨年末にロボットを導入し、ようやくロボットシステムが形になった。そして今回の12話目で、ついにケース1は最終回を迎える。
業務用の椅子や机の、脚や骨組み部分の鋼材を加工する酒井鋼管(名古屋市港区、原裕矢社長)は、2019年12月に中国のロボットメーカーAUBO robotics(オーボロボティクス、以下オーボ)の協働ロボット「AUBO-i10(オーボi10)」を導入した。販売代理店の三機(名古屋市熱田区、木島正人社長)が酒井鋼管と打ち合わせを重ねながら、最適なシステムを提案。上部に付けたカメラで加工後の鋼材の中心を認識してつかみ、台に整列させる。日中は人がする作業を、夜間はオーボi10に置き換えて無人加工を目指す。
人型ロボット「Foodly(フードリー)」を開発するアールティ(東京都千代田区、中川友紀子社長)は3月22日、寿司作りロボットを開発する鈴茂器工(東京都練馬区、鈴木美奈子社長)と共同で、のり巻きを作る人型協働ロボット「Foodly スズモコラボモデル」を開発したと発表した。
産業用ロボットを製造、販売する不二越は3月18日、小型ロボットの新機種を今月発売すると発表した。
大阪工業大学の野田哲男教授は、基礎技術からプログラミング、ロボットハンドまで産業用ロボットについて幅広く研究する。前編では電気や空圧といった動力を使わないロボットハンドを紹介したが、後編では自ら行動設計するロボットの構想について聞いた。ロボットに関する技術にとどまらず、ロボット産業の発展に寄与する取り組みもある。
デンソーウェーブ(愛知県阿久比町、中川弘靖社長)は今年3月、最新の人工知能(AI)ソフトウエア「AI模倣学習」を本格発売した。AIが未来に取るべき動作を推論してロボットアームを制御するのが特徴で、粉末の秤量(ひょうりょう、はかりで重さを測ること)などの言語化しにくい作業を自動化するのに役立つ。また、従来のAIソフトは特定の用途で使われるケースが多かったが、AI模倣学習は用途を限定せずに汎用的な商品として提供する。
安川電機は、サーボドライブのセンシング機能や外部センサーとの連携機能を強化する。同社が掲げる「i3-Mechatronics(アイキューブ メカトロニクス)」のコンセプトに沿った取り組みだ。取得できるさまざまなデータを活用することで、品質の安定や止まらないラインの構築などが可能になる。
ドイツのバイエルン州に本社を置くベンチャー企業のSENSODRIVE(センソドライブ)。ドイツ航空宇宙センター(DLR)からスピンオフ(独立)した同社は、宇宙空間で使う軽量ロボットの開発で培った技術をベースに、軽量でコンパクトなトルク制御駆動装置「SENSO-Joint(センソ・ジョイント)」などを製造する。昨年末には日本市場に本格的に進出すると発表した。その狙いとは? ノルベルト・スポラー最高経営責任者(CEO)にウェブインタビューした。
ファナックは3月12日、日本機械工業連合会(会長・大宮英明三菱重工業相談役)が経済産業省などと共催する「第9回ロボット大賞」で、同社の協働ロボット「CRX」シリーズが経済産業大臣賞を受賞したと発表した。