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バイスメーカーが提案する多品種少量生産の自動化とは【前編】/酒井正一ナベヤ常務

加工素材を工作機械に固定するバイスなどを製造販売するナベヤ(岐阜市若杉町、岡本知彦社長)は、2016年からシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)と連携して加工の自動化提案に力を入れる。「バイスで加工を自動化」と言ってもイメージが湧きにくいが、ナベヤはどのように自動化システムの導入を促しているのか。答えはバイスやロボットを単体ではなく、パッケージにして提案することだった。ナベヤの酒井正一常務は「多品種少量生産をする中小企業で、ロボットを使用した無人加工をするには、これまでのバイスの使い方を変える必要がある」と訴える。

グリッパーのブランド確立を目指す【後編】/北川鉄工所

ロボットハンド(グリッパー)の「promano(プロマノ)」ブランドの確立を目指す北川鉄工所。今年度中には、ワーク(加工や搬送の対象物)をつかむノウハウをベースに、これまでにない付加価値を持たせた新製品を発売する。「つかんで加工」するものと、「つかんで測定」するものの2製品だ。成長著しいロボット産業で、培った技術を生かして事業拡大を図る。

グリッパーのブランド確立を目指す【前編】/北川鉄工所

旋盤(回転する加工物に刃物を押し当てて加工する工作機械)に用いる周辺機器をはじめ、鋳物部品や建設機械、立体駐車場などを事業の柱とする北川鉄工所。工作機器部門のキタガワ・グローバル・ハンド・カンパニーが新たな事業としてブランド確立に注力するのが、ロボットハンド(グリッパー)だ。「Promano(プロマノ)」と名付けたブランドで、ロボット業界に進出する。

研削・研磨で広がるロボ活用/グラインディング・テクノロジー・ジャパン2019

ロボットなどを使った自動化のニーズは、研削・研磨の業界でも広がりを見せる。3月18日~20日の3日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた研削加工技術の専門展「グラインディング・テクノロジー・ジャパン2019」でも、ロボットを活用した提案があった。研削・研磨加工は切削加工と比べて自動化やロボットの利用が進んでいないとされるが、ドリルなどの刃物を製造する工具研削などの分野ではロボット活用の提案が活発化していることがうかがえた。

革新的なロボット技術に脚光/ネクスト・イノベーション・テクノロジーフェア2019

ものづくりに関する先端技術を集めた産業見本市「ネクスト・イノベーション・テクノロジーフェア(NITF)2019」が3月19日と20日の2日間、愛知県千種区の多目的ホール「吹上ホール」で開催された。自動車関連メーカーをはじめロボットメーカーなど68社・団体が出展した。展示会名にもあるように、イノベーティブ(革新的)な製品や技術が数多く見られた。中でも、脚光を浴びたのはロボットやモノのインターネット(IoT)技術だった。

ロボティクス事業を強化、溶接向けSIerを買収/日立産機システム

産業機械向けの空気圧縮機などを製造、販売する日立産機システム(東京都千代田区、荒谷豊社長)は、ロボットシステムの設計や製作を担うシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)のケーイーシー(岐阜県各務原市、市来浩社長)の株式を4月中に100%取得し、完全子会社化する。現在の株主である東京海上キャピタル(東京都千代田区、佐々木康二社長)との間で3月20日、買収契約を締結した。

都内でロボット導入セミナーを今月15日に開催/東京都中小企業振興公社

東京都中小企業振興公社(東京都千代田区、福田良行理事長)は4月15日、東京都台東区のイベント会場で「第1回ロボット導入・活用セミナー」を開催する。都内に主要な事業所がある中小企業が対象。セミナーでは、産業用ロボットの活用事例と導入のポイントをテーマに、日本ロボット工業会の高本治明客員研究員などが講演する。

ロボットを実機で検証する施設をオープン、開発を加速/プリファードネットワークス

 人工知能(AI)の一種であるディープラーニング(深層学習)技術に強みを持つベンチャー企業のPreferred Networks(プリファードネットワークス、東京都千代田区、西川徹社長)はこのほど、実際にロボットを使ってグリッパーなどの動作を検証できる施設「メカノ工房」を本社近くに開設した。

[随想:ロボット現役40年、いまだ修行中vol.1]総合科学とサイバネティクス【後編】/小平紀生

過去には日本ロボット学会の第16代会長(2013~14年)を務め、現在も日本ロボット工業会システムエンジニアリング部会長などロボット業界の要職を数多く務める三菱電機の小平紀生氏。同氏は黎明(れいめい)期から40年以上もロボット産業と共に歩んできた。その半生を振り返るとともに、ロボット産業について思うところをつづってもらう「随想:ロボット現役40年、いまだ修行中」の第1回。前編では小平氏が中学時代に好きだったサイエンスフィクション(SF)小説を紹介してもらった。主人公が分野横断的に幅広い知識や技術を駆使して活躍する物語だ。「あらゆる知識を総動員することが重要」、こうした考え方は後のメカトロニクスやロボット産業にもつながるという。

ロボット導入の支援に乗り出す/イグス

ドイツに本社を置く樹脂製品メーカーのイグス(ノルトライン・ベストファーレン州、フランク・ブラーゼ最高経営責任者)は4月1日、中小企業のロボット導入を支援するウェブサービス「RBTX」を開始した。同日からドイツのハノーバーで開催された産業見本市「ハノーバーメッセ2019」で概要を明らかにした(=写真)。

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