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2019.10.25

イベント

[MECT会場速報vol.2]主要メーカーのロボットが一堂に

測定やバリ取りも省人化

 測定機器の自動化提案も多く、大手測定機器メーカーの東京精密は、3次元測定器と産業用ロボットの組み合わせを提案する。測定結果が室温などに左右されにくく製造現場で使いやすい3次元測定器「DuraMax(デュラマックス)HTG」と川崎重工業のスカラ型双腕協働ロボット「duAro(デュアロ)2」の組み合わせなどを提案する。

 サンゲン(広島市中区、安藤徹哉社長)の小間では、協働ロボットでねじ穴を検査する自動化システムを見ることができる。自社が国内総代理店を務める米国NEW VISTA (ニュービスタ)のねじ検査ユニットと、デンマークのユニバーサルロボット製のロボットを組み合わせた。

 バリ取りロボットを提案する企業もあり、三共製作所(東京都北区、小川広海会長兼社長)は、不二越の小型ロボットの先端にバリ取り工具を付けた自動バリ取りシステムを展示する。ロボット側に水平スライド軸を設け、バリ取りの対象物を固定する台に角度を変える機構を付加することで、アームが短い小型ロボットでもさまざまな方向からバリ取りができる。同社は、加工物の角度を自在に変えられる円テーブルと呼ばれる工作機械用の機器を製造する。その技術を生かしたシステムだ。

  • 東京精密は測定器とロボットの組み合わせを提案

  • サンゲンは協働ロボットでねじ検査を自動化

  • 三共製作所はバリ取りシステムを展示

主催者展示ゾーンにもロボット

注目を集めた安川電機の切削加工用ロボット

 各出展者による展示だけでなく、主催者が注目の次世代技術などを紹介する「コンセプトゾーン」でも、安川電機の切削加工用の特製ロボットや、ABBの双腕型協働ロボット「YuMi(ユーミィ)」などが展示されている。

 MECT2019の会期は明日まで。中部圏でこれほど多くの産業用ロボットがチェックできる展示会はあまりなく、自動化に関心がある人には必見のイベントと言えそうだ。

(編集デスク 曽根勇也)



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