生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2023.05.19

ロボットで未来の製造業のあり方を提案/未来モノづくり国際EXPO2023

人と環境にやさしいロボットライン

ロボットが役割分担をしながらワークのローディングやアンローディングなどをするデモを披露

 工作機械や産業用ロボットなどを販売する商社のユアサネオテック(東京都千代田区、辰巳進恒社長)は同展示会最大級の小間数で出展した。展示の目玉は工作機械とロボット、ソフトウエアを組み合わせた「YNT Sustainable Line(サステナブルライン)」。3台のロボットが手分けしてワーク(加工対象物)の脱着や機械起動ボタンの押し込みなどを担当することで、現場の省人化を図れる。他にも、特許取得したクーラントポンプ制御ソフト「GCCP」や多目的なモニタリングが可能な「YNT デジタルツイン」といった独自技術を盛り込んだ。
 企画部の石原剛課長補佐は「省人化やカーボンニュートラル(炭素中立、CN)、デジタルトランスフォーメーション(DX)という顧客の課題解決に挑戦した。経営層と製造現場の両方から共感を得られており、これから導入件数を増やしていきたい」と意気込む。

独自構造の8軸ロボットを関西初展示

使用時のイメージ映像とともに「クロスロボモ」を展示した

 ローレルバンクマシン(東京都港区、池辺孟社長)は、8軸多関節ロボット「xLobomo(クロスロボモ)」の実機を関西初展示した。同製品の特徴は独自の「xMotion(モーション)」機能だ。X状に交差したリンクの交点に関節があり、その関節がスライドする。多関節ロボットとスカラロボットの動きを掛け合わせることで、平行移動や上下移動といった従来の多関節ロボットでは難しかった動きもできるようになる。
 次世代第2研究所の繁田知秀シニアエキスパートは「展示会は来場者から需要を聞ける良い機会。今年11月に開催される『2023国際ロボット展』で具体的な製品仕様や販売形態などを発表できればと考えている」と今後を見据える。

(ロボットダイジェスト編集部 斉藤拓哉)

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