生産現場のロボット化と自動化を支援するウェブマガジン

2023.09.01

連載

[活躍するロボジョvol.24] プロとして胸を張れるレベルを/エプソン販売 遠藤綾乃さん

一助の実感にやりがい

心がけているのは「言いたいことを正確に伝えること」

 製品について顧客に伝え、その反応に触れ、顧客の自動化の一助になっていると実感することにやりがいがあると話す。
 それゆえ、普段から心がけているのは「言いたいことを正確に伝えること」。それは社内外を問わない。所属するMS技術課は、他部門からの異動者や転職者、文系出身、理系出身など多様な人材が在籍する。そうした環境で、自分が伝えたいことを、相手に正確に伝えることの難しさは痛感している。
 またトレーニングに参加する顧客の理解度や経験値もさまざまであり、スムーズな意思疎通や情報伝達には常に心を砕く。

課題解決に貢献できる仕事を

ショールームにあるエプソンの文字と

 ところで、大学は法学部を出たのに、なぜメーカー系に就職したのだろうか。しかも今は技術課の所属だ。「父が法学部出身のメーカー勤めで、進路に違和感はなかった」と、意外にあっさりと説明する。
 エプソン販売を選んだのは、一人一人の学生に対して真摯(しんし)に対応してくれるなど、企業としての空気感にひかれたから。
 「大学3、4年次は新型コロナウイルス禍の真っただ中。授業をはじめ就職活動なども基本的にはオンラインで、ドライな人間関係が多い中、エプソン販売はきちんと会社訪問の機会を設けてくれ、好印象だった」と振り返る。

 配属も明確にロボットを希望した。というのも、大学のゼミでビジネスコンテストに参加して中小企業の課題解決に取り組んだ経験から、ロボットに関心を持っていたからだ。「黒字でも後継者不足や人手不足で廃業する中小企業の事例を知り、働くならそうした課題の解決に貢献できるような仕事を、との思いが強かった」と話す。

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