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2021.11.04

イベント

専門展で見た! ロボットや物流関連の最新提案【前編】

新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にある中部地区では今年10月、さまざまな産業見本市が相次いで開催された。10月20日~23日には工作機械展「メカトロテックジャパン(MECT)2021」が、10月27日~29日にはロボットや物流機器関連の専門展などがそれぞれ名古屋市内で開かれた。ロボットや物流の専門展では、自動化技術を求める来場者に向けて数多くの企業が最新のロボット関連製品などを提案した。

3日間で2万1000人

分野の異なる5つの展示会を同時開催

 ロボット関連の専門展「第4回名古屋ロボデックス」や物流機器関連の専門展「第1回名古屋スマート物流EXPO(エキスポ)」などの複数の展示会が10月27日~29日の3日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで同時開催された。
 緊急事態宣言が明け、人の往来もコロナ禍前に戻りつつある中で開催されただけに、会場は多くの人でにぎわった。自動車技術や電子部品関係の展示会と合わせ、3日間でのべ2万1000人超が来場した。

 大手ロボットメーカーの出展はなかったが、周辺機器メーカーやシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)、機械商社などの数多く企業が、ロボット関連製品や技術、ソリューションを出展した。

PoCも無料でサポート

ハイウィンは「ロボット技術センター」の出張ラボを小間に設けてPR

 台湾に本社を置き、機械要素部品やロボットなどを製造、販売するハイウィン(日本法人=神戸市中央区、楊豊銘代表)は、東京都府中市の東京支店内に昨年9月に開設した「ロボット技術センター」をPRした。
 センターでは、ロボットシステムを導入するのに必要な企画立案や構想設計、保守メンテナンスなどの一連の工程を支援する。企画したロボットシステムが技術的に実現可能かを検証する「概念検証(PoC)」も無料でサポートできるのが特徴。説明員は「ロボットメーカーとしては後発だからこそ、こうした手厚いサービスで差別化を図りたい」と強調する。

 展示会では出張ラボを小間の一角に設け、白衣を着た説明員がセンターの特徴や機能を紹介した。

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